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映画「千年火」オフィシャルアルバム 北ア 千代佳
「千年火」の音楽が生れた瞬間 映画音楽の作曲という思ってもみなかったお話をいただいたのは、2003年の春でした。「本当に私に出来るだろうか」。最初は正直悩みました。でもシナリオを読んでいくうちに、不安は徐々になくなっていきました。そこには私が育った新宮町の風景が人々が描かれていたからです。そして主人公の少年聡の姿に、中学校時代不登校だった自分自身を思い出しました。気がつくとノートの切れ端にこんな落書きを書いていました。 海を見ていた。 寄せる波ともどる海。 次に生れる波の大きさを予想しながら 今日一番の波を見たら帰ろう、と 思いながら 海を見ていた。 幾度となくシナリオを読んでいくたびに、あの頃の私と聡君がひとつに重なっていきました。重なり合うごとに、少しずつ少しずつ「千年火」の音楽が、にじみ出てきました。 コントラバス奏者 北ア千代佳
定価¥2,000(税抜価格¥1,905) |